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惨敗 [走る]

とうとう、大会まで一週間を切ってしまいました。
怪我の為、一ヶ月練習出来なかったツケは大きく、ベストには、ほど遠い状態です。
そんな中、ジムで大会のコースを使ったランが企画されたので、参加してみました。

自分的には、コースの下見を兼ねて、ゆっくり走ろうと思っていたのですが、
企画の内容が駅伝と分かり、それじゃマジ走りになってしまうじゃないかと危機感を抱きました。

当日、集まったのはインストラクターの方を含めて18名。
1チーム3人で6組に分け、実際のコースを走ります。
問題は出走順なんですが、1走は男女混合、2走は女子、そしてアンカーは男子。
アンカーにならなければと思っていたのですが、そんな期待は見事に裏切られました。
自分の状態がベストだったら、メンバーの中でもそこそこいくのですが、今の状態だとどう考えてもビリです。
こうなったらしょうがないので、メンバーの人達には大会も近いのでゆっくり走りましょうと、
声をかけました。走る前はみんなもそう思っていたのですが、実際に始まると闘争心のせいか、
みんなマジ走りです。

最悪な事に、うちのチームの1走が1位で戻ってきてしまいました。
2走は、他のチームでココ母も走ります。
正直、うちの2走が順位をメチャ落としてくれれば、楽に走れると思ったのですが、
大健闘をしてしまいまして、2位で私にタッチです。
そして、ココ母も超大健闘して3位で戻ってきてしまいました。

ココ母のチームのアンカーは、ジムの中でも1番速い人で私とは別次元の走りをします。
案の定、あっというまに抜かれ私は3位に脱落してしまい、中間で一人後半で一人と抜かれていきます。
さすがにビリだけはまぬがれましたが、「惨敗」の5位になってしまいました。
落胆の色が隠せない私のところにココ母が来ましたので、順位はどうだったと尋ねましたら、
優勝したよの一声です。

私が高校で陸上をやっていた頃、後輩の女子を指導していた事があったのですが、
その女子は見事に大会で優勝致しました。
私のところにその子がやってきまして、
先輩の指導のおかげで優勝する事が出来ました♪とお礼を言ってきたので、
よくやった!おめでとう!!と祝福しました。
でも、予選で早くも敗退した私とすれば心中複雑で、祝福しながらも顔が引きつっていたのを思い出します。
まさにその時を彷彿するような、ココ母の超大健闘な走りでしたので、
私の敗北感は地を這うような感じです。

人間、現実を直視する事は必要ですが、時に現実は残酷です。
確かにそんな状態になってしまったのも、元はと言えば自分の不注意が原因ですので、
やり場のない気持ちなのですが・・・

しかし、こうなったら、開き直っていくしかありません。

・・・あと、一週間、ベストを尽くします。

棄権 [走る]

11日のレースを前にココ母が腰を痛めました。
6日の野外ランで腰に違和感を感じたらしいのですが、
7日の午後から痛みが発生し、8日の朝はまともに起き上がれません。
私はその日休みだったので、嫌がるココ母を車に乗せ、
掛かりつけの整形外科に強制連行です。
先生は私達が走っているのを知っているので、
何時、大会は?と聞いてきました。

11日なんですけど走れますかね?とココ母
う~ん、大きな大会なの?
いいえ、地元の小さな大会です。
いや~、小さな大会に命を懸ける事はないよ。
え~、何としても走りたいんですけど。
何キロなの?
5キロです。
5キロなら何とかなるか、でも、10日に必ず病院に来なさいよ。

という事で、先生から大会不参加命令は出ませんでしたが、
私としては、大事をとって今回のレースは「棄権」するべきだと思い、
ココ母にそのように伝えましたら、ビリでもいいから完走したいと言います。
でも、悪化させて一生歩くのが不自由になったら、元も子もないのだから、
今回は諦めろと強く言いましたら、「嫌だ!」と頑なに拒絶です。

ココ母がこのレースを棄権したくないのは理由があります。
元々、何々だから無理!といった感じの、やる前からなんだかんだと理由をつけ、
やらないのが嫌いといった性格が影響しているのもありますが、
今回は、前回の大会が震災で中止になったのが関係しています。

1年前、大会に向けて仲間と一緒に汗をかき、励まし合い、頑張ってきました。
でも、あの震災で中止です。
中止になったのは当然の事だとは思いますし、犠牲になられた方々、被災された方々の事を考えたら、
走っている場合ではないと思いましたが、正直、心の中で穴が空いたような気がしました。
ただ、その思いを口にするのは、あまりにも不謹慎ではないかと強く思い、心の中に封印してきました。

あれから1年、一緒にゴールを目指してた仲間は一人減り二人減り、走り続けてきたのは、
私とココ母のみです。
だからこそ、このレースを走り抜きゴールしたい、1年がかりになってしまいましたが、
あの時の心の穴を埋め戻したい、

・・・それが、私達の思いです。

明日、先生からストップが掛かったら、何としてもココ母は走らせません。
でも、何とかなるようであれば、レース後しばらくダメでもココ母の思いを尊重したいと考えています。

行ってきます。

スタート [走る]

3月11日、日曜日。
都筑区民ロードレースが開催されました。
昨年、開催直前に震災があり中止となったので1年越しの挑戦です。
天気は曇り、やや寒いですが走るのにはいいコンディション。
前日の雨で路面がぬかるんでいるのが気になるところです。

会場には1時間半前に到着、受付をしていましたら、ジムの仲間に会いました。
今回、ジムのランニングサークルの仲間が15人参加なので、みんなでベースを作ります。
私達のベースの隣は、地元の他のジムが陣取っていました。
ノボリも立てて、派手な陣容に自然と闘志が沸いてきます。

今回、男女年齢別にヤング、アダルト、シニアと3つに分けられ、
各部門3位までが表彰されるのですが、私とココ母はそのレベルまで達していないので、
自己ベストというか完走を目指します。
ベースでみんなと談笑していましたら、しんひまの父ちゃんと母ちゃんが来てくれました。
程なくして、ココ母のお父さんも来てくれ、話していましたらスタート時間になりましたので、
健闘を誓い、スタート地点へ。

男子のヤング、アダルトは私達の10分前にスタート。
男子シニアと女子全般は一緒のスタートです。
うだうだしていましたら、仲間の女子がココ母に下のジャージ脱がなくていいの?と
聞いてきました。
なんとココ母はその時点まで気がついていなかったんです。
慌てて脱ごうとしましたが、その時点でスタート1分半前。
シューズを脱がないでジャージを脱ごうとしましたが、無理!
刻一刻と時間は過ぎて行きます。
ココ母は、先にスタートしてくれと言いましたが、
なんとか間に合いスタートです。

私は、あまりにも後方にいたので、グラウンドを2周しているあいだに、
トップ集団とかなりの差がつきました。
こりゃヤバイと思い、オーバーペースにならないよう追い抜いていきます。
折り返しまで調子が良かったのですが、地獄坂を上ってからはキツク、
そこからあまり抜けませんでしたが、ラストは全速力で走り抜きました。

記録はわずか6秒ですが自己ベストを更新。
正直、ここまでの走りが出来るとは思っていなかったので、
よく、こんな体の状態で走り抜いたと思い自分に感動しました。
ジムの仲間が続々とゴールする中、ココ母もスパートしゴールしました。
大会直前、腰を痛め起き上がる事もままならなかったのに完走です。
しかも、自己ベスト!
あらためて、ココ母の根性に脱帽です。
そして、わがチーム15名の内、2名が表彰台に登る事が出来、
みんなで健闘を祝しました。

応援に来てくれたしんひまの父ちゃん母ちゃん、義父にありがとうとお礼を言い別れ、
私達は打ち上げです。
ランナーズハイのせいか、カパカパお酒がすすみ、
2件目で泥酔状態になったので解散し、帰宅後爆睡しました。

今回のレースを振り返ってみて、思う事はただ一つ。
あきらめない」で良かったという事です。

1年前、震災で大会が中止になり。不謹慎ながら正直モチベーションが下がりました。
何というか、糸が切れた凧みたいな気持ちが続いたんです。
仕事、プライベートでも問題が相次ぎ、自分自身予想だにしなかった不安神経症になり、
日々を過ごす事すら辛かった状態が続きました。
このまま、ダメになるのかなと思う自分を救ってくれたのが、ココ母の存在と走る事です。

前にも書きましたが、走っている間は苦しいので、その時だけは不安や迷いが消え、
日々、その繰り返しを続けていたら、徐々に気持ちが落ち着いてきました。
今年に入って足首を痛め、走れない状態が1ヶ月半続きましたが、
気持ちは折れませんでした。

その気持ちを支えたのが、
陸上にはまぐれはなく、練習で走った距離、あがき、もがいた回数で必ず結果が出るという事です。
自己満足かも知れませんが、この1年、精神的に本当に辛かった中、よくあがき、もがきました。
記録自体は、大した結果ではありませんでしたが、
自分自身「今、出来る最高の走り」が出来たと思います。
そして、ココ母の執念の走り、あらためて尊敬出来る人と夫婦で良かったと感慨深く思えます。

目標が希望になり、あきらめない気持ち、そして、努力の果て、辿り着いた先に未来があると信じます。
希望がある限り、人は生きていけるんだと強く思えますし、
努力の先には、必ず「それぞれの栄光の架け橋」があると思います。

・・・走ってて良かった。

そして、今から「スタート」です。
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