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フラット(依存) [走る]

黙って私の話を聞いていたココ母は、
「うつになった私を長い間支えてくれたから、病気になったんだね」とポツリと言いました。
私はその事と今回の症状は関係がないと反論しましたら、
「どっちにせよ、大丈夫だよ。私がついてるから。根拠はないけど(笑)」と明るく言ってきました。

私自身は、彼女に話す事が出来て気持ちが楽になりましたが、症状は一向に良くなりません。
そんな私を気遣って、彼女はなるべく私を一人にしないようにし、
なおかつ無口なくせに、一生懸命話が途絶えないようにしてくれました。
彼女の気持ちが痛い程分かったので、何とかしようともがきましたが、
状態は泥沼にはまる一方で、こんな辛い状態が永遠に続くかと思うと、
自分自身が耐えられないのではないかと思いました。

ある日の夜中、急に私は目を覚ましました。当然、ココ母・もあ・さらは寝息を立てているのですが、
その状況に私は圧倒的な不安感にかられました。でも、寝ている皆を起こすのは辛いし、
そこで、私がとった行動は、寝ているココ母の背中にピッタリと頭をつけ、胎児のように丸まりました。
そうしたら、不思議な事に自分の心の中に安堵感が広がっていくのが実感できたんです。

しばらく、そんな日々を過ごしました。
ココ母は献身的に私を支えてくれたのですが、私の状態はどうしても良くなりません。
私が不安感と焦りに苛まされているのが分かったのでしょう。
彼女が、ゆっくり話をしてきました。

「あんたが何とか元気になろうとしているのはとても分かるよ。
 でも、無理な時は何をしても無理だよ。そんな時は我慢しないで私に依存しな。
 ただ、依存するだけでは、現状維持か悪化を防ぐだけだから、
 少しでも状態がいい時に失敗してもいいから、やりたい事、やれそうと思える事にチャレンジしてみなよ。
 仮に失敗したとしても、チャレンジした事が一歩前に進んだ事になるんだからさ」

うつで7年間苦しんできた彼女の言葉は、とても説得力のあるものでした。
その言葉を聞いて、自分自身が前に進むのに、何があるのだろうと思った時に、
浮かんだのが走る事でした。

湘南国際にエントリーはしていましたが、全く練習をしていない自分がそこにいたんです。
11月3日まで、もう一ヶ月を切っていましたが、
練習をする事が一歩前に進む事になるのではないかと思い、
久し振りにジムに行きました。


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