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継続した力 [ココ父]

今週、岩手に出張していました。
本来ならば、月初の予定だったのですが、東北道の不通箇所とかがあり、
中々、行く事が出来ませんでした。

行く前から、お客さん達の無事は確認していたので、その点は安堵していたのですが、
車線規制とか速度規制があるので、何時に到着できるか予想がつきませんでした。

27日の朝8時に出発し、目的地の盛岡に夕方4時過ぎに到着したので、
いつもと変わらないペースでしたが、違うのが車両の多さです。

自衛隊、警視庁、重機を積んだ車、ボランティアの方達のバス、そして中古車を積んだ車、
SAはかなり混雑していました。
盛岡は住宅地で電柱が傾いていましたが、中心部はいつもと変わらない様子です。
ただ、ホテルに宿泊している人達の7割程度が作業服だったので、少し驚きました。

28、29日と仕事をし、お客さんと別れ際に話をしていましたら、
もし、時間があるのなら被災地を見てほしいと言われました。
TVで映像は見ただろうけれど、実際に見るのとは違うし、
現実に何が起きたのかを記憶にとどめて欲しいとの言葉に、
仲間と真剣に話をし、被災地に行く事にしました。

私達が向かったのは、宮城県の仙台です。
東北道から富谷JCTで仙台北部道路に乗ったのですが、
やはり、道路の被害は東北道よりひどく、補修はされていますが隆起箇所がかなりあります。

高速を降り、仙台港に向かいましたが、海へ向かうにつれ、被害の大きさに愕然としました。
360度、なんにもない光景、あるのは押し倒された木々、流された車、
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自分の人生の中で、経験した事のない状況が現実に目の前にありました。

正直な話、言葉を失ってしまいました。
TVでは何度となく見ていた光景ですが、想像を遙かに超えるものです。
この衝撃は、あまりにも大きすぎて、自分自身がしっかり両足で立ち、奥歯を噛みしめ、
握りこぶしをしないと直視できない位の現実です。
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震災後、私は実際に被災された方達の立場に立って、物を考えようとしましたが、
情けない事にそれはかないません。
そして、それがジレンマになりそうにもなりましたが、
被災していない私がそんな事でどうすると、自分を鼓舞し、
被災された方達の為に、少しでもお役に立てれる事はないかと模索して、
小さい経済活動をコツコツしていましたが、自分の無力さが嫌になる事も多々ありました。

今回、被災地を見て感じた事は、瞬発的な大きな力も必要ですが、
長いスパンでの「継続した力」が必要なんだと痛感します。
そして、その力に必要なのは、たくさんの人の思いではないでしょうか。

絶望を胸に抱くのも人ですが、希望を胸に抱けるのも人です。
いつか、この国難を超える事ができると、私は自分を信じたいし、人も信じたいと思います。





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コメント 6

mimipapa

盛岡まで行かれてたのですね。
8時間の長旅は、お疲れ様でした。
我が家もその昔、ミミ軍団連れて盛岡まで走ったことがありますが、全走行距離は、3千キロでした。

ココ父さんが見られた風景は、壮絶?何と表現したら良いかわかりませんが、千年に一度まさしくミレニアム。
知人も直後に石巻へ行きましたが、表現できない惨状だったそうです。
現場を見れば、被災地への思いも確かで一層強固なものになるのでしょうね。
微力ながらも我々がコツコツと継続していきましょう。

この連休は、例年通りの人出で安心しました。
by mimipapa (2011-04-30 16:19) 

ココ母

正直、こんなに衝撃を受けるとは思いませんでした。

TVで、何度も目にしていましたし、覚悟はしていったつもりだったのですが、
経験をした事のない現状に、心がフリーズしてしまいました。

こちらに戻ってきてからも、普通に人と話をしたりしているのですが、
うわの空というか、笑っていても心から笑えないとか、
お前がそんなんでどうするんだ!!といった感じです。

・・・情けないですよね。

心を強くして頑張っていこうと思います。

今年の軽井沢は人が多いみたいですね。
まだまだ、連休は始まったばかり、楽しんで来て下さい。

byココ父

by ココ母 (2011-05-01 14:00) 

tmk

こんばんは。
目の前で見る景色はまったく違うんですね。
頑張れとか一緒にとか
いろんな事を言うけれど
実際に立ち上がろうとしている人々に
本当の意味で助け合える何かを
したいです。
一日も早く普通の生活に戻れますように。
by tmk (2011-05-01 19:31) 

ココ母

おはようございます。

実際に被災地に行ってみて考えた事がありました。
もし、自分が家族も家も仕事も失った時に、
頑張ってとか立ち上がりましょうとか言われたらどうだろうか?という事です。

もちろん、善意で言われた言葉だという事は分かります。
でも、気持ちはありがたいけれど、これ以上どう頑張れっていうんですか?
と思うような気がします。

言っていい言葉、悪い言葉って、タイミングもあるし、
相手との信頼関係にも左右されるんだ思います。
だからと言って、何もしない、意志を伝えないのではなく、
同じ人として、相手の辛さや気持ちを、少しでも分かりたいという事を踏まえた上で、
今、そして復興への長い道のりに対し、微力ながら継続して何かをしていきたいと思います。

我々として、出来る事をしていきましょうね。

byココ父

by ココ母 (2011-05-02 10:43) 

sgr

ココ父さまから今回のお話を伺って、私もふと考えました。

自分が、このすべてが流された被災地に立ち、強く前を向きながら、復興活動ができるかどうか・・・・

もしその立場に立ったとしても、その壮絶な光景が続く日々に、活動をしている時間の中で、心が折れ、嘆げいてしまう時間の方が多いのではないかと・・・・

そう思い考えた瞬間、国内、海外の支援活動をしている方々、被災地の方々に対し言葉では言い表せない心強さの誇りを感じました。

先日、T.Vで被災地が映されていた時、その画面の中で目に止まった事がありました。

なにもなくなり、がれきの地となった場所に、立てられていた、一本のこいのぼり・・・・
すごく立派なこいのぼりに思えました。

その映像を目にした時、「地は生きているんだ」とふと思いました。

生きている地が、今この様な姿であったとしても、ココ父様お言葉の様に、長いスパンで継続した力が必要で大切で、またこの地にも活性が生まれるよう、自分達ができる事をしていければと思いました。





by sgr (2011-05-03 19:37) 

ココ母

sgr、おはようございます。

昨日、ジム主催の野外ランに参加したんだよね。
震災後、あまりジムにも行っていなかったし、まともに走れないなと思っていたんだけど、
申し込んでいたので、参加したんだよ。

3キロと8キロのマジランがあってさ、どちらを選択してもよかったんだけど、
3キロは男子が誰も参加しないので、止むを得ず8キロを走る事になり、
正直、まともな走りなんか出来ないなと思いながら走った訳よ。

メンバーのレベルは中級者以上なんで、ハンパな気持ちでは走れないし、
何か、前を向いて一生懸命走ってゴールしたら、体は疲れていたんだけど、
力がわいてくる感じがしてさ、気持ちが元気になれたというか、ふっきれたというか、
何だか分かんないんだけど、震災後、沈んだり悩んだりしていた気持ちが消えたんだよね。

頭でいろいろ考えたり、こうしたらいいんだとか言ったりしていたんだけど、
結局、自分に元気がないのに、考えたり発言していても絵に描いた餅なんだったんだよね。

今、自分が出来る事の前に、まず自分が元気に生きて行かなきゃいけないんだよ。
自分としては、後方支援が今の時点で出来る事と思っていたので、
単純な男かもしれないけど、昨日、がむしゃらに走って、やっとスタートラインに立てた気がする。

俺が元気になると、sgrにも影響あるよ。覚悟しておきな(笑)

ちなみにプチ自慢なんだけど、聞いてくれる?
走った8キロなんだけど、俺、1位でゴールしました!!
お祝として5日の日、おごってね(笑)

byココ父

by ココ母 (2011-05-04 08:15) 

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