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洗髪 [おうち]

母が退院して、落ち着きを取り戻してきたわが家。
もあとさらもたくさんお散歩ができて嬉しそうです。
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ただ一つ、母の生活に制約がありまして、それは、洗顔&洗髪の禁止です。
手術後なので水が眼に入り、炎症とか起こす等を防ぐ為なんですが、
洗顔に関しては、除菌ペーパーで代用できますが、洗髪が・・・
家族の介助のもと、仰向けで眼に水が入らないようにすれば、OKなんですが、
美容院みたいな椅子もないので、シャンプーだけ美容院に行くか?と話をしていましたら、
ココ母がわたしがやってみるわと、お風呂場で母の洗髪を上手い事しました。
入浴もそうですが、洗髪をするとさっぱりするので、母は大変喜んで顔がとても明るくなりました。
母からすると数日振りの洗髪でスッキリした以上に、ココ母に介助してもらったのが、
とても嬉しかったんだと思います。

うちの家庭は母が父の顔色をみて生活するような家だったので、
父が亡くなった時には、母は自分の意思で物事を決めたり、行動する事が出来なくなっていました。
私は何も出来ないんだったら、こっちが全てやってあげればいいじゃないか、とココ母に話したら、
そんな事をわたし達がしたら、おかあさんはなんも考えなくなり老化が進むから、
できる事はなんでもさせた方がいいと主張してきました。

わたしは、正直母に対して厳しすぎるのではないかなと思いましたが、
彼女の言っている事も理解できたので、そのようにこの9年間、母に接してきました。
その中でも、もう少し優しい言い方を母に出来ないもんかと、ココ母ともめたりもしましたが、
大きな病気もせず、82歳まで母は生きてこれました。

それが、良かったのか悪かったのか、今現在で答えは分かりません。
しかし、一つだけ言える事は、母がココ母の事を絶対的に信頼しているという事です。
嫁姑でよくありがちなパターンとして、嫁の悪口を息子に言うのが通例かな?なんて思いがちですが、
母は息子のわたしよりもココ母を信頼し、感謝している様な気がします。

息子としては情けないのかもしれませんが、今のこの関係を作り上げてくれたココ母が、
とても大きい人間に見えます。彼女だって神様ではありませんから、
日々の生活の中で母やわたしに対して不平不満がない訳ではありません。
しかし、その中で家族として人として、当たり前の事をする事の大変さは並大抵の事ではないと思います。
よく、行動を感情に左右されないのか彼女に聞きますと、
感情に揺れ動いて、人として今以上の後悔はしたくないし、恥ずかしい行動はとりたくないと言います。

存在及び行動自体が、人として恥ずかしいわたしとしては、言葉がグサグサ刺さります。
わたしとすれば、奥さんが彼女であって良かったと心の底から実感しているのですが、
いつか、ココ母に尊敬されるような人間になりたいなと思います。
道は果てしない気がしますけどね・・・

あの~、ぼくも洗髪してほしいです。
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あたちもでちゅ。
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もあ、さら、明日、美容院に連れていくからごめんね(^_^;)

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コメント 4

mimipapa

ココ母さんの毅然とした態度すばらしいですね。
感情やお酒で恥ずかしい行動をとってしまう自分が恥ずかしいです。
私の父も83歳になってますが、メチャ元気に過ごしています。
子供としては、親に元気でいてもらうのが、なによりの贈り物?
のような気がする今日この頃です。

by mimipapa (2010-04-06 22:35) 

ココ母

mimipapa、こんにちは!
昔からココ母は、全ての事に対して毅然としているので、
交際している時も結婚した時も、周囲の人達からは、なんであんな男と・・・
と言った声が多かったんです。ただ、あまりにも真面目すぎるので、
彼女自分が当たり前の事が出来なくなった時には、
ものすごく苦しんでいました。
今は大分良くなりましたが、今も日々、軽いジレンマに陥っています。

私の父が亡くなった時、ココ母の母が亡くなった時、
2人で考えたんですよね・・・
残った親達に寂しい思いをさせず、元気に一日でも長生きしてもらおう。
その為に出来るだけの事を2人でしよう。
その効果があったかは分かりませんが、
今、残った親達はおかげ様で元気にしています。

この状態が、一日でも長く続くように思う今日この頃です。

byココ父
by ココ母 (2010-04-07 12:40) 

sgr

今晩は、ブログ・・・・何度も読んでしまいました・・・・。
ココ母様のお人柄には女性として、いや妻として・・・・人として尊敬の言葉が溢れます。
私も歳を重ねる事にココ母様の様な考え、行動が自然と出来る様になりたいと考えます。

私は、介護という程の介護は経験した事はありませんが、両親が病院のお世話になった時唯一できた事は、私のこの性格・・・・病室に流れる暗い空気を明るくする事だけでした。ですが、それだけの事でしたが、側に家族がいるだけで、家族に触れるだけて、何時もと違う状態の場合人の暖かさを新鮮に少なくとも感じる事が出来るのではと思っております。困っている時手を差し伸べられると本当に嬉しいものですよね。

今日、こんな言葉を耳にしました。その人の考え方、行動の癖?がその人の本質、品格になりその人の生活の流れる空気を作る。歳を重ねた時、自分がどんな空気をすって生きているかは今の自分の積み重ねからにつながっている・・・・この言葉を耳にした時、ココ母様の今回のブログの行動を思い出しました。(・v・)♪
by sgr (2010-04-07 23:29) 

ココ母

sgrさん、こんにちは!
ココ母の人格の形成には両親の存在が大きいと思います。
真っ正直で曲がった事が大嫌い、でも困っている人の為に出来る限りの事をしてきたお父さん。
亡くなってしまいましたが、とても大きな性格で誰からも好かれたお母さん。
彼女は一人っ子だったので、文句しか言われた事がないと言いますが、
両親の厳しいけど、大きな愛情を受けてきたんだと思います。

子は親の背中を見て育つといいますが、
彼女のおばあちゃんは10年間介護が必要な状態でした。
それでも、お父さんとお母さんは自宅で介護し、
しかも、明るく楽しく生活をしていたと彼女は言います。
ココ母も小学校高学年から10年間、おばあちゃんの介護をしたので、
亡くなってしばらくしてから、大変だったろうと聞いた事があります。
そうしたら、『家族として当たり前だったし、特に負担と感じた事はないよ。』
すごいですよね。やるべき事をやる人って、自然体に行動できるし、
無理がないんだなって思いましたね。

そんなココ母なんで、
わたしの事は出来の悪い子として、母のような感覚で見ているんだと思います。
いつかはココ母孝行しないといけませんね(笑)

byココ父
by ココ母 (2010-04-08 14:33) 

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