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32年目のゴール ・・・棄権・・・ [走る]

高校に進学した私は迷う事なく、陸上部に入りました。
選んだのは中距離で、1500m走を主に練習を重ね、
練習はきつかったのですが、クラスの友達以外にも部の友達が出来、充実した毎日を過ごしていました。
2年に進級し、後輩達も入ってきて、楽しかった日々を思い出します。

秋の大会で私は5000m走に挑戦したのですが、大会直前に膝を痛めてしまい、
無理して走った結果、『棄権』をしてしまいました。
この大会には私の両親も見に来てくれたのですが、目の前で無様な様子を見せてしまい、
がっかりさせてしまったので、私は怪我を治して次の大会では満足のいく走りをし、
両親の前で完走するところを見せたいと思い、治療に専念しました。

そんな中、同じクラスの女子と交際する事になったのですが、そこで問題が発生しました。
彼女はテニス部に所属していて、とても有望な選手だったのですが、
テニス部は顧問の先生の考えで、男女交際禁止の部でした。
顧問の先生はクラスの担任でもあったので、交際はすぐ知れる事になり、
私は競技には影響のないようにするので、彼女を辞めさせないで欲しいと懇願したのですが、
元々、折り合いの悪かった先生と私は対立する事になり、意固地になった先生は、
自分の授業を4回すっ飛ばして、私を支持するか先生を支持するかという議論になり、
最終的には私が支持されたのですが、彼女はテニス部に居づらくなり退部しました。
陸上部は男女交際禁止の部ではなかったのですが、担任の先生が学校でも力があり、
それに遠慮した陸上部の顧問の先生は、私に3ヶ月の謹慎を伝えて来ました。

私と彼女はお互い、部活動に青春を掛けていたので、喪失感は拭えず、
しだいに2人の関係もうまくいかなくなり、別れてしまいました。
私は自分自身が情けなくなり、生活も荒れ、喪失感を埋める為に自暴自棄な行動を繰り返し、
人として情けない行動をとってしまいました。

3ヶ月の謹慎が解け陸上部に戻った私は以前の私ではなく、
警察の厄介になるような人間になっていました。
私の変貌ぶりに後輩達も距離を置くようになり、自分の居場所がなくなった様な気がし、
ますます荒れた結果、私は学校側に知れたら退学という事件を起こしてしまいました。
それが顧問の先生の耳に入り、もみ消してやるから、その代わり、陸上部を辞めてくれと言われ、
私は断腸の思いで退部し、自分に自信が持てた唯一の存在を失いました。

・・・続く・・・

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