偉大な存在

昨日、検査入院していた義父が退院しました。
検査と言えども、全身麻酔の手術でしたので心配しましたが、
無事に意識を戻し、あとは結果待ちです。

その病院は義母が倒れた時に緊急手術をしてもらったところなので、
嫌でもその時の事を鮮明に思い出してしまいました。
そんな事もあったので、普通以上に気をやんでいましたが、
何事もなく、無時に家に帰ってこれたのでホッとしました。

入院中、とても考えさせれる事がありました。
当然、家族ですから毎日病院に行ったのですが、
仕事で疲れているのに大変だから来なくていいよとか、
早く帰ってお酒を飲んでくつろぎなよとか、
人の心配ばかりするんです。
本来ならば、心配される側であって心配する方ではないのに、
ありがとうと言いつつも、早く帰って体を休めなさいとか言うんですよ。

私の父が４ヶ月入院をして亡くなった時、
いろんな病室で、家族すら病院に来ない患者さんを沢山見ました。
うつろなそして寂しい目をしていたのを今でも思い出します。
様々な事情があるでしょうから、一概な事は言えませんが、
少しは病院に来てやれよと思った事は確かです。

そういう経験をしたからではありませんが、
私達は家族はもちろん、友達とかが入院した場合、可能な限り病院に行きます。
友人の場合は人によっては、毎日お見舞いに来るなよとかえって迷惑がる人もいましたが、
それは空気を読んでいくしかありません。

今回の義父の対応を見ていて、自分はこうでいられるかと考えました。
私自身、いろんな友達と付き合っている中で、自分が大変な時だけ人を頼ってきて、
こっちが大変な時はスルーというか知らんぷりかよ！と思う事が多々あります。
そういう時はこいつは友達ではなく、知人だと思う事にしているのですが、
やはり、イラッ！というか何だかな～と感じる事は多いです。

義父が私達に言った言葉や態度は、親という事もあるでしょうが、
自分の事よりも私達の事を心配するといったものでした。
今の私の人格で、そういった事が心の底から出来るものか、
とても考えさせられます。

親というのは「偉大な存在」ですね。

コメント 4

私も短期間ですが、２度入院を経験しましたが、
誰もお見舞いに来てくれないのって、心底さみしいものです。
以前は、病院へ行くと病気になりそうな気分で、遠ざけてましたが、身内が入院生活を何度か体験し、自分も入院したことから、病院へ行くのも気楽になりました。
ほんの少しの時間でいいので、回数を多く行ってあげるのがいいかと思います。（ご本人の病状にもよりますが・・・）

お義父さんの結果がよければいいですね。
我が家も両家の両親が健在ですので、今後心配も増えてきますが、これな人間としてのお勤めなので、自然体で乗り切ります。
by mimipapa (2011-11-19 21:46) 

自分や家族が入院すると、より強く実感するものですよね。
私が入院した時は、ココ母が毎日来てくれたので助かりましたが、
誰も来なかったら、相当寂しいと思います。

以前、ある人のご家族が入院した時、見てるのが辛いから、
病院に行かないと聞いた事があって、
なんて、自分本位な人なんだろうと思った事があります。

私も父と義母の時、見ていて辛いと感じた事はありましたが、
病気と闘っている本人こそが一番辛いし、こんな時こそ私達が出来る事は、
症状に応じてですが、ちょこちょこ行く事がそれだと思います。
義母はＩＣＵから出られずに亡くなりましたが、
意識はなくとも、私達がそばにいた事は分かっていたんだと思っています。

ご心配いただき、ありがとうございます。
私達も義父の結果が良い事を祈っています。
父の時にあまりにも自分で背負いすぎて失敗しました。
確かに、平常心を保つのは難しい事ですが、
こんな時こそ、自然体が必要だと感じます。

ココ母と２人で頑張ります。

ｂｙココ父

by ココ母 (2011-11-20 05:11) 

私が小さい頃、一緒に住んでいた、おばあちゃん、朝の挨拶から始り、厳しい方でした。

私はあまり、可愛がっでもらった記憶がありません。
ですが、おばあちゃんが入院して居る時、見舞いに行くと、今、思い出せば、私には、何時もと変わらず、お勉強してから来たのかい？ ピアノの練習終わってから来たのかい？

また、看護婦さんやお見舞いにきてくださった方々には、良い方がいたら、この子お願いします。と、退院してからも、お見舞いに尋ねてきてくださった方々に、良い方がいたらと....ずっと言っていたのを鮮明に思いだしました。

今思えば、自分が体が痛くて辛いのに、来客にはゆっくり微笑み、その言葉を繰り返えしていたのは、おばぁちゃんからの私への愛情表現だったんだと....

そのおばあちゃんの存在がブログを読んでよみがえりました。

自分が日々にいっぱい、いっぱいになっている時こそ、そんな体験を思いだし、自分を落ち着かせたくなりました。

私もとても考えさせられました。

義父様、御体の具合、落ち着かれる事
願っております。
by sgr (2011-11-21 00:58) 

人って亡くなると、時が経てば経つ程、いいイメージしか残らないものだよね。
実際に親父の場合、とても厳しい人だったので、
こいつは、俺に愛情なんかないだろうと思っていたんだけど、
亡くなってから、言葉や顔を思い出してみると、こういうつもりで怒ったんだろうとか、
あの時のあの一言は、愛情があるからこその発言だったんだろうとか、
そう思えてきて、亡くなってから親父の愛情の深さに気がつくなんて、
なんて親不孝な息子だと思ったし、もの凄く後悔した。

人って、どうでもいい人には怒んないし注意しないよ。
それが、身内であれ他人であれ、大切な存在であればある程、
手厳しいし口やかましくなるから、疎ましかったりするけど、
本来ならば、あえて人に対して摩擦を生じるような事はしないじゃん。

それに、相手を心地良くする事なんかいくらでも出来るけど、
そんな事をしていると、自分の過ちに気がつかなくなり、
バカな大人になっていくでしょ。
人に厳しくするのって、自分も律する事をしないといけないから、
それをしてくれたおばあちゃんは、間違いなくsgrの事が可愛く大切な孫だったんだよ。

＞私もとても考えさせられました。

人って完成形はないと思う。でも生きている以上完成形を目指すべきだし、
そうなる為には、沢山経験をして、その都度考えて反省をし、進化すればいいんだよ。
常に自分はまだまだだという謙虚な気持ちは持っていた方がいいと思う。
そうしないと、自分はいい線いってると勘違いをして、
薄っぺらなバカな大人になっちゃうからね。

義父の事を気遣ってくれてありがとうございます。
どんな結果であれ、自然体で受け入れていきますね。

ｂｙココ父

by ココ母 (2011-11-21 04:55)