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訃報 [ココ父]

先日、仕事中に姉から電話がありました。
掛かってきた段階で、悪い予感はしたのですが、
やはり、お姑さんの訃報でした。
この数年いい状態ではなく、あまり永くはないと思っていたのですが、
突然の急変で、あっという間だったそうです。

問題は、うちの母に告げなくてはいけないという事です。
色々、事情があって、姉のお姑さんの状況は詳しくは母に伝えていませんでした。
ただ、こうなった以上、知らせない訳にはいかないので、
私から母に伝えると姉に言いました。

仕事から帰り、母に一から説明し始めました。
お姑さんが数年前にうつにかかり、農薬で自殺未遂をした事。
それから目が離せず、姉が付きっきりで生活をしていた事。
病院に行く事を頑なに拒否していたので、ガンの発見が遅れた事。

なるべく、ショックを与えないように話をしたのですが、
やはり、母はひどいショックを受けました。
母はお姑さんの元気な頃のイメージが強く、どうして?とか、まさか?の気持ちが強かったんでしょう。
本当はうつの段階で、伝えておけばとも考えたのですが、
うつに対する理解の低さ、自殺未遂の衝撃を考えると言えませんでした。
それに、ココ母のうつとも重なっていたので、正直、私自身の気持ちに余裕がなかったのも事実です。

母は83歳です。そしてお姑さんは享年89歳でしたが、
母自身、自分の年齢と近い人が亡くなった時、どういう気持ちになるのか?と想像してしまいます。
自分の場合、同世代の人が亡くなると、まだ若いのにといった気持ちの方が強いのですが、
母の年齢を考えると、何十年も残りの人生があるとは思えませんし、
母自身それは自覚していると思います。
その年齢になった事がないので、よく分かりませんが、やはり身近な年齢の人が亡くなると、
自分の残りの時間を考えてしまうのではないか?と思ってしまいます。

年齢に関係なく、人は誰でも、いつ天寿を全うし、終わりを迎えるか分かりません。
CMじゃありませんが、自分の未来を知ったら、良い事ばかりという訳にはいかず、
それはそれで、とても不安で、とても怖く、普通の日常を送れなくなる様な気がします。

だから一層、死を避けては通れない高齢になった親に、
同世代の近親者の病状や、「訃報」を伝える事に躊躇し、真実を伝える事を伏せてしまう・・・

人それぞれでしょうが、私の場合、今の段階では、正直、答えが見つかっていません。

このまま歳月を重ね、自分が高齢になった時に初めて分かるのでしょうね。

人の死がとても重く、考えさせられる事だとあらためて痛感しました。






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